今回開催された代表選考会は、2023年9月にフランス トゥールで開催されるフランス大会（Concours Mondial du meilleur fromager 2023）の出場権を競う大会として開催し、すべての選手が応募の段階からフランス大会（Concours Mondial du meilleur fromager 2023）の舞台での挑戦を希望し応募する形をとりました。

当日の代表選考会では、予選を通過した4名の選手が素晴らしい技術を発揮されました。最善を尽くされた選手の皆様には心からの拍手をお送ります。

2年に一度フランス トゥールで開催されるフランス大会（Concours Mondial du meilleur fromager 2023）において、日本の出場選手枠は、長年、運営本部より当協会で代表選考会を開催することを前提に最大2名選抜することを委任されております。

さて、この度の代表選考会においての評価基準は、2023年9月にフランス トゥールで開催されるフランス大会（Concours Mondial du meilleur fromager 2023）で活躍できる力があるかどうかでした。

「総合的な知識」と「創造性に富む技術、またその可能性」を総合的にみる選考内容でした。

今回、応募の選手の皆様には、予選の書類選考並びに当日の代表選考会の課題テーマを、9月のフランス大会と同様の課題テーマで臨んでいただきました。

予選を通過した選手には、代表選考会において予選で制作したプラトー作品で臨んでもよいし、変更してもよいという事前通達をしておりましたが、特に、場面設定、時期の設定、テーマの解釈のオリジナリティーという点で、代表選考会で創造性あふれる作品を創作しているかという点も大きなポイントとなりました。

予選課題と時期設定まで全く同じのまま変更がなく臨んだ選手や、事前計画書の記入があまり詳細でない選手については、9月のフランス大会への準備や計画、トレーニング成果の伸びしろという点で創造性に欠け、評価がマイナスとなりました。

今回選ばれた代表選手の2名は、総合的な知識や、チーズにおける立体感覚を試す課題点が少し不足する点も見られましたが、それ以上に、今回の代表選考会に臨む際の、各課題への計画準備の力、プラトー制作やアーティスティックカットの創造性、チーズの味覚力や他の食材とのコンビネーションの創造性において評価が高く、フランス大会に出場して競い合える基準値に達していました。今後のフランス大会トレーニングによる知識と専門技術向上に期待したいと思います。

今回代表に選考された2名は、今後9月のフランス大会（Concours Mondial du meilleur fromager 2023）に向けて、当協会が長年培ってきた世界大会向けの特別トレーニングを受講し、フランス大会に通用する技術と知識の習得を目指してもらいます。例年同様、当協会としても技術面だけでなく、事務的な様々なサポートをする予定となっております。

皆さまからの応援が選手の力となっていくことと思います。

引き続き応援どうぞよろしくお願い申し上げます。